イランの国会がホルムズ海峡の封鎖を承認したと現地で報じられ、林官房長官は「高い緊張感を持って注視」する考えを示しました。ペルシャ湾の入り口にあるホルムズ海峡は、中東から日本などへの原油の輸送ルートに位置しています。現地の報道によると、イラン国会は海峡封鎖を承認し、最終判断は最高安全委員会に委ねるということです。林官房長官:政府としては、我が国のエネルギー安定供給への影響について、引き続き高い緊張感を持って注視していく。林官房長官は「封鎖の可能性について、予断を持って答えることは控える」とし、原油の輸入への影響を注視する考えを示しました。(フジテレビ政治部)
さすが日本政府の「高い緊張感を持って注視」は外交を極めています。他にも「通常の注視」「鋭意注視」「継続的な注視」などありますが、「高い緊張感を持って注視」はその中でも最上級。言葉に込められた深みと慎重さ、そして行動をあえて取らないという究極の選択肢には、逆に圧倒されます。
見てるだけに関しては世界一です。国民がどれだけ苦しんでも見てるだけを極める。とても一貫性がありますね。やらなくてもいいことは光の速さでしますけどね。
注視と言うだけでは何もしないのと同じでしょう。海峡封鎖されてしまえば、247日程度の石油の備蓄に頼るしかない。すぐに備蓄を解放する判断をしないと、米の二の舞になります。備蓄も限りがあるので、時間を稼いでいる間に、中東以外からの輸入ルートを構築する必要があるでしょう。
ですが、高い緊張感を持って何もしない。結果は高い石油を買う羽目になる。これが日本外交。
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