産経新聞からは主に政治部畑の人が地方放送局の社長になる人事がありました。古くは鹿児島県の鹿児島放送の社長を務めた元産経新聞政治部長の山元強氏です。どういうわけか、政治部畑の方です。
これは、日枝久取締役相談役が、産経新聞の政治部長枠を差配している、と産経社内では言われてきました。今回、日枝氏が退任することになれば、産経新聞へのフジテレビからの広告が激減するのではないか、という不安も産経社内から上がっています。
しかし、これはフジテレビのガバナンス欠如の問題です。ある放送局に務める友人は、中居正広氏をこう評していました。
「悪い噂があった。特に女性問題。だからうちは、ここ数年は中居を使っていないだろ」
確かにその放送局に中居氏は出演していませんでした。この人はこうも言いました。
「うちだったら、問題が発覚したらすぐに中居を切って公表している。フジの感覚は異常だ。平成初頭に視聴率が良かったので、そのときに活躍した人たちが社長以下役員になった。編成畑がこれほど多い企業は、在京テレビ局ではほかにはないんじゃないか」とも。
そして、日枝氏の問題。視聴率三冠王時代の編成局長、1992年の鹿内宏明氏に対するクーデター、2007年のホリエモンの買収劇に対峙した実績。こうしたことから周囲がイエスマンばかりになったのでしょう。「笑っていいとも」で活躍した名プロデューサーの横沢彪氏は役員待遇ではありましたが、取締役にすらなっていません。自分を脅かす人材は外に出してしまったのです。
そして、日枝氏の人事のおかげでかれこれ10年も社長にとどまっている産経新聞OBがいます。岡山放送の中静敬一郎社長と長野放送の外山衆司社長です。
中静氏も外山氏も政治部長経験者です。外山氏にはお世話になりましたが、この2人の人事を差配したのは日枝氏だと言われています。長野放送は、外山氏の前も相崎由松さんという国際畑の方が産経の副社長から就任しています。
日枝氏が取締役相談役を退任した際、この2人の去就がどうなるのかにも注目しています。
<youtubeoコメント>
●地方局への天下り、そりゃ兵庫県OBの天下り責めれないわな。
●三枝さんの記者目線が良いですね。
●おはようございます!今朝もありがとうございます。昨日、取材に赴いた埼玉の空洞事件の話をお願いいたします。
●メディアって潰せないんですね。既得権益の強大さが分かります。財務省も解体出来ないんだろうな。
●政府もフジTVの広告を止めた!さし止めるだけの事情がある!アメリカが思っているのはTV部門と新聞の切り離しだ!
ニュースメディアの同じソースの報道を問題視する。ニュースソースは色々ある事に意味がある。
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